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Dec 04,2018

あの本のこの言葉(最終回)

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人気サイト「北欧暮らしの道具店」が発行するリトルプレス『暮らしノオトVol.36』に収録の「あの本のこの言葉」で、本にまつわるエッセイを書いています。最終回の連載で僕が選んだ本は・・・

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水木しげるさんの『ほんまにオレはアホやろか』です。後から思えば人生の転機だったなぁという時期に、必ず読んできたのが水木しげるさんのエッセイ。ゲゲゲの漫画家の底抜けに迷いなく、正直で素朴な文章(しかも上手い)は仕事をなくし、これからどう生きようかと悩んでいた34歳の僕の背中をポン!と押してくれました。


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どの作品をいつ読んでも新しい発見があり、特に実体験を元に描かれた『総員玉砕せよ!』は、学校も親も教えてくれなかった戦争について深く考えるきっかけにもなりました。

毎年3月に訪れる深大寺のだるま市は、水木さんが暮らした調布市にあります。(先週末の11月30日が命日でしたね)連載の最終回で僕が選んだ言葉は、あとがき冒頭にある珠玉の一節。

「わが道を熱心に進めばいつかは、神様が花をもたせてくれる。
神様が花をもたせてくれなくても、それはそれなりに、また救いがあるものだ」


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Author : Takahiro Koike