三越の会報誌『お帳場通信』の冬号に、イラストを描かせていただきました。日本橋三越本店のコンシェルジュがショップやフロアの垣根を越えて、さまざまなリクエストに応えてくれるという新サービスを紹介するページです。
夫婦で出席するフォーマルなパーティーの装いやアクセサリー、小物なども描いています。全体を上品で落ち着いたトーンで仕上げていただきました。
表情やポーズはできるだけ柔らかく、服装や小物などのディティールはシャープかつ忠実に描きました。ペン先を変えて何度も描き直した絵もありますが、こうして形になると、その苦労は空の彼方へ飛んで行ってしまうから不思議です。
100P以上のボリュームで写真も文章も美しい『お帳場通信』は、日本橋三越の会員の皆さまの元へ届きます。4年前に他界した父は名古屋三越で働き、定年後は焼き物や器の素晴らしさに目覚め、多治見や瀬戸の作家の窯元巡りを楽しんでいました。この仕事を見たら、きっと喜んでくれただろうなぁと思います。僕の親孝行はまだまだ続きます。