埼玉県の読者の方からのオーダーで、結婚式のウェルカムボードを描かせていただきました。
奥さまから初めてメールをもらったのは、2012年の秋。夫婦で初めて出版した『Table Talk』をご購入いただき、その後東急ハンズで行った原画展でポストカードを購入してくださり、2013年春の流浪堂での「Table Talkの世界展」にも来ていただきました。
「いつか小池さんに描いてただいたウェルカムボードを飾って、結婚式を挙げるのが夢です!」と、うれしい言葉をもらいました。「まだ予定が無いのに、お恥ずかしい話ですが...」とも。
それから3年後の春に前職の同僚の紹介で、同い年の素敵な男性に出会いました。初めて会った時は、あっという間に心地よく時間が過ぎていったそうです。 サーフィンを愛し配送の仕事をする新郎と、カメラを愛し雑貨店で働く新婦。2人は大の猫好きで、テーブルには特大のウェディングケーキと4匹の猫を描きました。(亡くなってしまった思い出の猫ちゃんたちも一緒に)
互いの休日や仕事の時間帯は異なることが多いため、家でゆっくり過ごすのが2人の最高の幸せという新婚さんに、「Always Together」という言葉を選びました。
2人は晴れてきのう結婚式を挙げました。
配送中にイラストに折り目がつき、もう一度描き直すというハプニングもあり、無事にお手元に届くかヒヤヒヤしましたが、ご自分たちで選んだ素敵な額にセットし、結婚式の後も部屋に飾ってくれるそう。ご本人たちにはまだ一度もお会いしていないですが、僕自身いろいろな想いが重なり、何だか2人の結婚式に出席したかのような清々しい気持ちです。
この絵は先日のカセットテープにも入れた、くるりの「Remember Me」を聴きながら描きました。鉛筆と消しゴムと2枚の紙を使い、丸4ヶ月をかけて制作されたそうです。
どうぞ、お幸せに! そしておめでとうございます!!