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May 11,2016

学習椅子

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娘の勉強用の椅子がやってきて二ヶ月が経ちました。
小学校入学のタイミングで買うケースが多いと思いますが
我が家の場合、私の仕事机の隣が娘の勉強場所となっており
専用の学習机セットをまだ持っていないことと
赤ちゃん期のハイローチェア以降、
なんとなく娘用の椅子を買う機会を逃したまま年月が経ってしまい
食事も勉強も大人用の椅子を使っていたのです。

ところが、我が家を取材していただいた『チルチンびと 87号』(→ BLOG )の中に
「子どもの道具、何をどう選ぶ?」という特集が載っていて、読んでみると
「こどもは適応能力が高いため、寸法の合ってない机や椅子にも
自分なりに工夫しながら上手く適応してしまって不満を言わないが
不適合サイズの家具を使い続けるツケとして
学習能率や健康や発育を阻害することにもつながる」といったことが書いてあって
ざざーっと青ざめました。

椅子に座っているときに足をブラブラさせるのをいつも注意していましたが
考えてみれば大人の椅子に座って足が床につかないせいだし
宿題をする姿勢が悪いと感じるときがあるのも、椅子に原因があるのかも...と
さまざまな思いが頭の中をぐるぐると駆けめぐって、
とにかく今からでもこども用の椅子に取り替えよう!と決意。
ネットのレビューを参考にしたり、メーカーに電話してみたりしながら
学校用家具製作を長年手がけている〈杉工場〉のレオというシリーズに決めました。

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学校の勉強もだんだんレベルアップしてくるし、宿題も増えてくるし
公文の宿題も日記もあるしで、平日も週末も必ず一定時間は座る椅子。
買ってあげるのが一年遅かったよね、ごめんね、と内心悔やんでいますが
自分の椅子がやってきたことを純粋に喜ぶ娘は
「しせいがよくなるいす」と呼んでうれしそうに使ってくれています。
けれど、座面の下に用意された便利なランドセル置き場は
あまり活用されておらず......まぁ以前のブログ(→ BLOG )にも書いたように
私があまりランドセルの片付け場所に細かくないため、仕方ありませんが(笑)。

この二ヶ月間、勉強している様子を隣の席から何げなく見ると
足はブラブラしておらず、姿勢もぴしっと伸びていて
しかも宿題を片づける集中力がちょっと上がったような気がします。

大人目線で家具を選ぶと、自然に「くつろげること」に基準を置きがちですが
こどもの家具においては「身体や脳の発育を妨げない」という点が
なにより重要なのだということに気づかされた一件でした。
また、こうして新しい視点を加える必要は、
こどもの成長とともにこれからつねに出てくるのだろうなと感じています。

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Author : Nao Ogawa