ただいま、ほとんど願掛けに近い儀式化しつつある、私の朝ヨガ。
まるでお百度参りか何かのように、毎朝眠い体にムチ打って布団から這い出し、
着替えて、リビングにマットを敷いて、朝食前にきっちり50分間、
ブライアン先生のパワーヨガ・レベル2をこなしています。
なにをそんなに願っているかというと、それはただひとつ、
今日もいい文章が書けますように、ということ。
現在取り組んでいるエッセイは、進行がタイトであることにくわえて
娘が午後3時に学校から帰ってくる生活が約一年前に始まって以来、
はじめて取り組む書籍用のまとまった量の執筆ということもあって
(『おしゃれと人生。』は昨年秋前にほぼ書き終えていたので)、
果たしてできるのか、自分?と、不安や焦りでいっぱいなのです。
でも同時に、この新たなチャレンジには大きな意味もあって
自分にとってこれほど限られた条件のなかでも
納得できるものが書けるようになったら
物書きとして少しステップアップできるかもしれない。
そんな、かすかな期待もあります。
手応えのある執筆ができるときはたいてい、朝食前にヨガをやり、
午前8時半から書きはじめ、だいたい10時半前には
エッセイ一本分の初稿が書き上がるというパターン。
そんな日はおそらく頭と心と体の循環がスムーズにいっていて
休憩を入れてもう一本書くか、あるいは推敲に充てるなどして
娘の帰宅時間を清々しい気持ちで迎えることができます。
一方、同じように8時半から書きはじめても
なんだか今日はうまく波に乗れないなというときは
午後3時の「ただいまー!」がタイムオーバーを知らせる鐘のように響きます。
ヨガ以外はほとんど机にかじりついて、体を動かしてもいないのに
時間の経過に焦りながら頭と心がはげしく揺れ動いたせいか
夕食をいただくころには眠くて仕方ないほど、くたくたに疲れてもいます。
そんなふうにうまくいかなかったときは、その一日を早く終えてしまうべく、
ちゃっちゃと家事を済ませて、娘と一緒にのんびりお風呂に入り、
布団の中で好きな作家のよい文章を読みながら、寝ます。
そしてまた翌朝、今日こそはうまくいきますようにと、
祈りのヨガとともに、新しい一日を始めるのです。
外出の予定を最少限におさえた現在の私の毎日は
こんなふうに淡々と同じことをくり返しながら、過ぎていきます。