発売されたばかりの『暮しの手帖』85号がおもしろい!!
30代半ばに古書店で1970年代の『暮しの手帖』を見つけ、何気なくパラパラと誌面をめくると、デザインや書体、コンテンツ、写真やレイアウトの素晴らしさに大きな衝撃を受けました。編集の仕事をするようになり、バックナンバーを大量に手に入れて読みふけったこともあります。その誌面にびっしりと印刷された文字にはわずかながら凹凸があり、写植文字の圧(筆圧)が肌で感じられ、当時の編集者の意気込みまでもストレートに伝わってくるような気がしました。
現在発売中の最新号も、ていねいな取材とじっくりと読み込める深い内容。広告はもちろん入っていません。隔月発行で926円という定価も、ひと月で半分と考えればとてもお得だと思います。
僕らが登場するページを見て、「おっ!これは」と思ったのが軒下でした。
頭の上にある雨どいにちょこんとくっついているものが見えますでしょうか? これは写真のヨゴレやホコリではなく・・・
ミノムシなのです。こんな場所にミノを作ったミノムシ君も、雑誌に掲載されるとは思っていなかったでしょうね。小さな発見ですが、とてもうれしい発見でした。→ BLOG「冬越え」
しみじみいいなぁと思ったページは、ボードゲームの特集。『sketch1』の「いまも好きなものたち」や、ブログで取り上げてきたボードゲームは、冬にこそ盛り上がります。僕はひとりっ子だったので、ひとりで遊ぶゲームは買ってもらえませんでした。その代わりに、友だちを呼んで遊べるボードゲームなら買ってもらえました。今でも夕食後に娘と遊んでいますし、この冬に欲しいボードゲームもあります。→ BLOG「Board Game Night」, BLOG「Christmas Board Game」
まもなく創刊70周年を迎える『暮しの手帖』。世代を軽々と越える特集や読みものは、僕のような男性でも十分に楽しめる内容です。親子で作れそうなシチューのレシピや、『とと姉ちゃん』を演じた高畑充希さんによる初随筆もおもしろかったです。(大晦日に総集編が放送されます!)次号が出る来年の1月末まで、この最新号をじっくり読んで(実践して)、雑誌そのものを味わってみたいと思います。それでは、穏やかな週末を!