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Jun 05,2018

映画 『深夜食堂』

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先週は原稿を2本入稿した後、終日撮影と取材でした。都内のスタジオに朝からこもって昼はお弁当の3日間。終了時間が読めない撮影で、夕食の時間は不規則でした。都内から自宅へ帰るには1時間近くかかるため、お腹の空き具合に応じて外食するか、自宅に戻り奥さんの手料理を楽しむかを決めなければなりません。金曜は遅くなることが朝から確定していたのですが、撮影がスムースに進んだことで取材は夕方に終了。19時前に自宅に到着し、念願の晩酌を楽しみながら、どうしてもみんなで観たかった映画『深夜食堂』を観ることにしました。


追われるように過ごした1週間のワサワサした気分の高まりが、この映画を観ているうちにスーッとリセットされました。小さな「めしや」にゆったりと流れる時間と、クセのある常連客たちの悲喜こもごも。登場する俳優さんたちは皆、喜んで演じているようなそんな正直で豊かな映画でした。食べる時の気分と同じで映画も観るときの気分が、とても大切なんだとしみじみ思いました。

郊外のオープンセットで撮影された映像は光と影と色が美しく、決して多くはないセリフ、おいしそうな料理のシーン、安定感のあるカメラアングル、しっとりとしたギターの音色。そのすべてが心地よく身体に入り込んできました。(登場する多部未華子さんが娘と同じ名前の役で、娘は鼻を膨らませて上機嫌でした)2014年の秋、映画公開前にインタビューをさせていただいた思い出が鮮明に蘇ります。→ BLOG「思い出の味 小林薫さん」

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Author : Takahiro Koike