Dec 08,2016

いっしょに楽しもう 2

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新作エッセイ集の原稿はほぼ書き終え、これから編集段階に入るところですが
原稿執筆期間中、寝る前の布団のなかでの読書タイム用として
『モモちゃんとアカネちゃん』シリーズを読みはじめました。

娘の今年の誕生日プレゼントによって
我が家にはシリーズ全巻がコンプリートされていますが(→ BLOG
娘はたったか、たったかと読み進め、
現在はもう最終巻の『アカネちゃんのなみだの海』を読んでいます。
わたしは1巻目の『ちいさいモモちゃん』を読み終え、
いまは2巻目の『モモちゃんとプー』を読んでいるところ。
布団の中でわたしがこれを読んでいると、娘がうれしそうにそわそわしながらのぞいてきて
「いまどこ?あー、ここね。そうそう、これがおもしろいんだ」と訳知り顔で言ったり、
「それを読みおわったら、つぎはこれね」と次の巻をわざわざ枕元に持ってきたりします。

わたしもこどものころ、『モモちゃんとアカネちゃん』シリーズは夢中で読みましたが
基本的には忘れていて、でもときどきうっすらと
「あー、この文章、なんだか遠い記憶のなかに残っているような...」と
デジャヴのような感覚が蘇ってきて、それがすごく不思議な心地よさなのです。
とくに「もっか けんかちゅう」という章には稲妻が走りました。
「もっか(目下)」という言葉を、小学生のときにこの本ではじめて知ったのですが
その後の人生ではあまり使うことがなく、
それから約37年後、娘に贈った同じ本でまた出会うという感動!
しかも、シリーズ本を娘にリードされながら追っかけで読むという
『魔女の宅急便』をコソコソ声で新幹線の中で読み進めていたころ(→ BLOG )からは
想像もできない展開に、じんわりとした感動をおぼえます。

村上春樹さんが、毎朝パソコンが起動するのを待つ間に童話を読む、という話を
エッセイに書いていました。
何もしないで機械のスタートを待っていたら、ただイライラするしかないけれど
雰囲気のいい童話を一篇読むのにはちょうどいい時間だと。

わたしも今回のエッセイはかなり自分の奥深くに潜っていく意識で書いたので
夜は、肩より、腰より、目より、頭がいちばん疲れているという状態でした。
なので、松谷みよ子さんのどこかお茶目でかわいらしい文章を読むと
こどもの小さな手のひらで頭をそっとなでてもらっているみたいな気分になって
本を閉じて灯りを消したら、ぐっすりと深くよく眠れるのでした。

物語は、この先ちょっとこわかったり、かなしかったりする展開も出てくるようになりますが、
原稿はだいたい書き終えているので、もう大丈夫です(笑)。

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Author : Nao Ogawa