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Mar 29,2017

Titleで出会う本

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先週の〈TItle〉さんでのトークイベント(→ BLOG )での話の流れで
わたしが最近Titleさんで買った中からこれは出会えてうれしかった!という本を
唐突におすすめさせていただいたひとコマがありました。
それは 『小さな家のローラ』

バイブルである『大草原の小さな家』の世界を、安野光雅さんが監訳&挿画を描き下ろした
夢のような企画の本。奇しくも先月、家族で出かけた絵本の原画展(→ BLOG )で
鳥肌の立つような力作ぞろいの原価の中でも、とくにわたしの胸に残ったのが
安野光雅さんの『旅の絵本』の原画でした。
その感動冷めやらぬころ、この本がTitleさんの店内に平積みされていて
「これは!!」と手にしてしまったのです。

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トーク当日も、店に到着するなりまた「これは!!」という本が目に飛び込んできて
イベント前に急いでお買い物をさせてもらったところ、
店主の辻山さんが、お話しをしながらささっとカバーをかけてくださいました。
普段は、本屋さんではカバーは遠慮する派なのですが
その日はありがたくサービスをお受けすることにしました。

というのも、2週間ほど前、この〈Title〉さんのブックカバーに覆われた
『心地よさのありか』〈B&B〉さんでのトークイベントにお持ちくださり、
サインにまで並んでくださった方が数名いらっしゃったのでした。
「Titleさんの原画展コーナーで買ってくださったのだぁ」とうれしくなるのと同時に
これぞ紙、というなつかしい手触りのブックカバーが
なんだかうらやましくなった背景もあり、
今回はブックカバーつきの新しい本を持ち帰ることにしたのです。

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買ったのは、武田百合子さんの単行本未収録エッセイを集めたという『あの頃』
帯には「たぐいまれなる文章家の全貌」というコピー。
実はわたしは「文章家」という言葉に、強い憧れがあります。
たぐいまれなる文章家の百合子さんの文章世界にとことん浸るぞ!と気合の入る、
ずっしり分厚い500ページ超の一冊。

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「この本屋さんでは、なぜこんなに本を買って読みたくなるんだろう」と
訪れたひとはきっと誰でも思う、〈Title〉はそんな本屋さんです。
その秘密が、店主の辻山さんが今年出版された『本屋、はじめました』を読んだら
ちょっとわかったような気がしました。
ついほしくなってしまったわら半紙のブックカバーのストーリーも
この本の中にさらっと語られています。

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Author : Nao Ogawa