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Jul 10,2017

おそろい服

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ほとんど押しつけのようにわたしがつくりつづけている娘の服(→ BLOG )。
ある日、そのなかの一着でエメラルドグリーンの水彩柄ワンピースを娘が着て実家へ行くと
みーちゃん(わたしの母)が「あら、それいいわね。ちょっとわたしにも着させて」。
これはみーちゃんの口ぐせで、わたしや娘が持っているものを無邪気にうらやましがり、
いつのまにか自分のものにしてしまうという謎の特技を彼女は持っているのです。

娘の身長もぐんぐん伸びており、いつのまにかみーちゃんの顔まで届くほど。
ゆったりシルエットのギャザーワンピースをみーちゃんが着てみると、
チュニックとして着られないこともないのですが、襟元や袖のかたちはやはり少女向き。

そこで、いつもお世話になっているお礼に、みーちゃんにも服をつくることにしました。
とくにGW中に行われた娘のバレエの発表会では
わたしが『こころに残る 家族の旅』の執筆にかかりきりの時期だったため、
何度もあった練習の送迎やリハーサルの付き添いまで、みーちゃんに全部お任せしたのでした。
制作大詰めの週末も、夫婦で仕事に集中するために泊りがけで娘を預かってもらったりと
いまのわたしの仕事は、実家の協力があってなんとか成立しているのです(→ BLOG )。
毎回お礼は言っているつもりだけど、たまにはこうしてかたちで伝えることも大事よね、
と思いながら、みーちゃんご所望の娘のおそろいの生地で、
Vネックのクルタシャツをつくって贈りました。

丸い顔も、明るくポジティブな性格も、みーちゃんからの隔世遺伝に違いない娘ですが
おそろいの服を着て並ぶと、そのDNAをはっきり確認できるようです。
注目されてほめられることが大好きなところまでそっくりなふたり、
このおそろい服で、歩いて5分のスーパーへ買い物に行くのが楽しみね、と
ウキウキしていました。写真は、そんな瞬間を撮った一枚です。

......さて、それはそれとして(先日の『タモリ倶楽部』で、
タモさんが安齋肇氏の話を「それはそれとして」と言ってまとめて流すと、
安齋氏が「『それはそれとして』って言えばたいがいまとまりますね!」と感動してました)、
わたしの最新刊『こころに残る 家族の旅』(京阪神エルマガジン社)が
いよいよ明日7月11日から書店に並びはじめます!
発売後からは、内容についてのご紹介もBLOGで綴っていきたいと思います。
これまでつくった本はどれもそれぞれ愛しい存在ですが、
『こころに残る 家族の旅』も、エピソード満載の本づくりでした。どうぞお楽しみに!


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Author : Nao Ogawa