2020年5月20日より新しいサイト www.tabletalk.store へ移転しました。こちらからご覧ください!
Mar 03,2016

Bon Iver Live In Japan 2016

bon_iver001.jpg
いつか観たいと、ずっと切望していたボン・イヴェールの来日公演。
今回のツアーメンバーには、イギリス出身の3姉妹The Stavesが、

bon_iver002.jpg
女性コーラスとして参加しているのです!(wow) → BLOG 「Three Sisters」
いつか歌声を聴いてみたいと思っていた人が、同じステージに勢揃いしてくれました。


bon_iver004.jpg
自在に変化する美しくも力強いJustin(右)の歌声に、Stavely3姉妹(中央)の柔らかで荘厳なハーモニーが重なり、2台のドラムからは重いビートが繰り出されます。さまざまな楽器といくつもの声が複雑に交差する厚みのあるサウンドは、どこまでもクリアで耳ざわりな音はひとつもありません。


bon_iver006.jpg
自分たちの立ち位置で8人が淡々と演奏する姿に、見ている僕らはリラックスし、身体の奥底がじんわりと熱くなります。ライブ全編を通して汗がにじむ一歩手前のいちばん温かで気持ちよい状態をキープ。シャワーのように頭に降り注ぐコーラスに身を任せ、気高い音とやさしい空気の流れを肌で感じ取りました。


bon_iver005.jpg
ギター1本で声を荒げながら演奏した「Skinny Love」は、終演後もずっと頭の中で響きます。

bon_iver007.jpg
あらゆるサウンドと技術を駆使したフォークミュージックに、美しいファルセットボイスを重ね(ときには加工させて)、しっとり染み入るだけでなく、大げさにシャウトするわけでもない。ただただ温かな歌を届けてくれた素晴らしいステージでした。まさか会えると思わなかったコーラスのThe Stavesと知性派マルチプレイヤーのS.Careyに出会えたことは、僕の中でとても大きかったです。



アンコールで演奏した「re:stacks」は、シンプルで静謐な曲。ギター1本とコーラスだけで、これほど健やかにさせてくれる曲はほかにありません。2010年にVOLCANO CHOIRとして来日した時から、長年待ち望んだBon Iverのライブ。(星野源も著書でファンを公言していましたね)
この日の体験がこれから先の経験を豊かにしてくれるのだ、と確信できる特別な一夜でした。

  • Facebook
Author : Takahiro Koike