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Jul 03,2017

手芸熱

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熱しやすく冷めやすい面があるといわれるAB型の性質なのか、
わたしの趣味はなんでも、凝るとしばらく高熱が続き、やがてその熱が沈静化し、
また忘れた頃にぶり返して......の繰り返し。
とくに庭仕事と手芸においてそうした波が顕著で、
もう少し穏やかな熱でコンスタントに続くといいのに、と我ながら残念なほど
やらないときは(やりたい、やらなきゃ、という気持ちはあっても)やらない、
ところがやるとなったら家族が呆れるくらいにどっぷりやる傾向があります。

原稿の入稿直後からおよそ1ヶ月間続いた手芸熱もそろそろ終盤の気配。
間もなく完成した新刊が手元に届くころですし(Amazonでは予約が始まったようです)、
娘のワンピースをあと一着つくれば、自分の中でひと区切りつきそうです。

手芸熱にうなされているときは、ミシンはリビングの片隅に出しっぱなし、
裁縫箱もダイニングテーブル脇のカウンターに置きっぱなし、
つまりは、ちょっとの空き時間にすぐ作業に取りかかれる臨戦態勢です。
永遠の夢は「家事室を持つこと」で(→ BLOG)、
ミシンもアイロン台も金継ぎセットも出しっぱなしでいられる小部屋が憧れなのですが。

ちなみに写真は、いつも使っている裁縫箱と裁断バサミ、
チェック柄の生地は、7、8年愛用していたロングプリーツスカート。
ウエストが大きすぎる(ローウエストで履くデザインだったはず)のを
自分でゴムを入れてみたらとても履きやすくなって、
一日じゅう家で過ごすときの服として通年で愛用していたのですが
自転車の車輪に巻き込まれて裾がやぶれてしまい、丈詰めをして着つづけるか、
あるいは生地をなにか別のものに再利用するかで悩んで、後者に決めました。

薄手で軽い生地なので、サシェや、ストールを入れる布袋にもよさそう。
それでも出る端切れはもちろん、ヨーヨーキルトや、パッチワークに。
こうしたことに脳をフル回転させて真剣に悩むのも、ものすごく好きな時間。
わたしは一生針仕事をやり、一方で、ヨガや旅にと活動的に動きつづけ、
料理と家のしつらいと庭仕事もそれなりに精力的にこなす、
楽しく忙しい大人として生きていきたいです(2017年夏の決意)。

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ところで、どんな分野にもあるはずの専門的な道具で
わたしが針仕事をやるたびに「これを考えたひとってすごい!」と思うのが
リッパー(左)と、バイアステープメーカー(右2つ)。
リッパーは、失敗した縫い目をほどいてやりなおすときのほか、
既成服のタグが邪魔に感じるときにも、ただハサミでジョッキリ切り落とすのではなく
リッパーでタグの縫い糸から跡形もなく取り除けるので重宝しています。
バイアステープメーカーも、娘の服でギャザー入りのものをつくるときや
生地から布テープやリボンをつくるときにとても便利
(使用法に興味のあるひとは調べてみてくださいね)!

あんなことやこんなことにも使えるという汎用性はないけれど、
面倒だったり、ちょっと難しかったりする作業を
簡単にクリアできるよう助けてくれる道具って、その実直さになんだかグッときます。
そうした存在で、他にうちにあるものでパッと思いつくのは
草むしりのフォークや野菜の皮むき用ピーラー(→ BLOG)と
シフォンケーキ用ナイフ(→ BLOG )、
ペンキ塗り(→ BLOG)のローラーあたりでしょうか。
生活するかぎり目の前に立ちはだかる「家事」を、
癒しの「趣味」に変えてくれるのも、実は道具ひとつなのかもしれませんね。

......そんな地味な話題ではありましたが、2017年も下半期がスタート。
その最初の一週間を、今日から元気にはじめていきたいと思います!

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Author : Nao Ogawa